Qstairs

現役AIベンチャーCTOの知見、画像認識(人工知能、Deep Learning)を中心とした技術ノウハウをアップしていきます

広告

【画像認識】OpenCV3.1.0のライブラリの作成

OpenCV3.1.0のライブラリの作成について解説します。

正直、OpenCV 3系になって、OpenCVを使うハードルが高くなった(めんどくさくなった)気がします...

ここからダウンロードします。
ダウンロードするものはダウンロード画面の「cmake-3.5.1-win32-x86.msi」です。
f:id:qstairs:20160408001137p:plain

ダウンロードが完了したら実行し、
画面に沿って進みます。(変更箇所はありません。)

上記が完了したら、
「C:\Program Files (x86)\CMake\bin」フォルダにある
「cmake-gui.exe」を起動します。

f:id:qstairs:20160408001335p:plain

起動すると画面が出るので、
Where is the source code: にインストールしたOpenCVのsourcesまでのパスを入力し、
Where to buid the binaries: に同じくインストールしたOpenCVのbuildまでのパスを入力します。
そして、「Configure」ボタンを押します。
すると、以下のダイアログが表示されるので、
OpenCVを使う環境を設定し、「Finish」を押します。

f:id:qstairs:20160408005222p:plain

そのあと、処理が開始されるので待ちます。

f:id:qstairs:20160408001433p:plain

処理が完了すると以下の画面になり、
「Generate」ボタンを押します。

f:id:qstairs:20160408002034p:plain

完了すると、「build」フォルダに「OpenCV.sln」ができているので、
起動し、「Debug」と「Release」それぞれでビルドします。
ビルド方法は、画面右の「ソリューション エクスプローラー」にある
「modules」を右クリックし、「ビルド」を選択します。

f:id:qstairs:20160408204603p:plain

ビルドが完了すると、画面下の「出力」が以下のようになります。

f:id:qstairs:20160408205030p:plain

続いて、画面上の「Debug」を「Release」に変更し、
先ほどと同様に「modules」を右クリックしてビルドを開始します。

f:id:qstairs:20160408204608p:plain


ビルドが完了したら
「build\bin\Debug」
「build\bin\Release」
フォルダ内の「*.dll」を
「build\x64\vc14\bin」
にコピーします。

また、
「build\lib\Debug」
「build\lib\Release」
フォルダ内の「*.lib」を
「build\x64\vc14\lib」
にコピーします。

最後に、PCの環境変数OpenCVを追加します。
環境変数というのは、PCのどこからでも登録したフォルダを参照してくれるものになります。

スタートメニューを右クリックし、「システム」を選択します。
続いて、画面左の「システム詳細設定」をクリックし、
出てきた画面の「環境変数」を選択します。
そして、「システム環境変数」の中の「Path」を選択し、「編集」をクリックします。
「新規」を押し、OpenCVの「build\x64\vc14\bin」フォルダまでのパスを入力し、
各画面の「OK」を押して画面を閉じていきます。
以上が環境変数の設定です。

f:id:qstairs:20160408214744p:plain



以上でOpenCVを使う準備が完了です。
ちょっとめんどくさすぎですよね(^_^;
OpenCV 2系ではインストールすればすぐに使えたので3系でもそうしてもらいたいです。

広告